平和のための戦争展  


23日まで県民文化センター地下で平和のための戦争展が開かれています。

 写真上は、子ども用の布団と衣服です。布団にも戦闘機や戦車がプリントされていました。日常生活の隅々まで戦争がいきわたっていたのだなと感じました。下は、小学1年生の教科書です。神話が掲載され本当の話と信じ込まされていました。教育の責任について考えさせられます。

 第1の目的は、樺太(サハリン)からの引き揚げ者であった白島在住のKさんが、語られる戦争体験を聞くことでした。
 
 戦争が終わって、軍人は我先に航空機で帰国していったそうですが、抵抗する部隊がありソ連と戦闘がおこなわれました。当時、女学生1年生だったKさん。ソ連との戦闘と占領下での壮絶な体験を語られました。
 
 孫が第2外国語でロシア語を学んでいる、いつか一緒にロシアに行ってみたい、戦争のない世界を実現してほしいと話を結ばれました。

 ユ―モアを交えながらも戦争の犠牲になった人たちへのつらい思いを語られ、涙をこらえることができませんでした。


 戦争展では、日韓併合100年の今年、植民地政策を問う企画が展示してあります。
 先日の日韓併合を考える集会の発言の中で、韓国の人に知っている日本人の名前についてアンケートをしたら「伊藤博文」(初代韓国統監だった)が1番だと紹介されていました。
 日本人は、「ぺ・ヨンジュン」と答えています。
 
 このギャップの大きさは何なのか。あらためて歴史認識についてどうなのか突きつけられた思いがします。

 
 今なら「潘基文(パン・ギブン)国連事務総長」と答えるでしょう。