厚生委員会視察、高知市の高齢者健康事業と障害者日常生活用具事業

今日から三日間、厚生委員会視察です。一日目は、高知市の高齢者健康事業と障害者日常生活用具事業の話を聞きました。
「いきいき健康体操」「かみかみ体操」という市の保健所の医師や理学療法士、歯科衛生士が、作成したビデオテープをもって、住民の集まりに出かけて、普及させた事業です。市の保健所から4回フォローに出かけて、あとは住民が、自主的に週2回の教室を運営し、300を越え拡がっています。教室に参加される前と後の高齢者の実際の様子を、動画でみせてもらいましたが、介助のいる人が、自力で歩く、さらに小走りで歩くようになるなど、大変な効果です。
年1回の大交流会も実行委員会を作ってやられ、2つのNPOを立ち上げられました。歩いて5分のところで、できることを目標にしているといいます。
住民の力を信頼して、行政がすべてお膳立てをして、強制するやり方ではないのが、よかったのではないかと話されました。
要支援の対象者が、平均より2割も多いので減らしたいというのがそもそもの動機だったようですが、そこは変化なしですが、医療費の伸びが抑えられているというデータがでたそうです。
住民パワーとそれを引き出す行政手腕に感心しました。(医療生協の班活動に似ているような気もします)
帰りにタクシーの運転手さんが、生コン事件を話してくれました。昔、製紙工場からヘドロが垂れながされ、河が汚染されました。怒った住民が、排水口に生コンを入れたといいます。県も市も指導に入り、魚がすむ河に蘇ったそうです。さすが、自由民権運動の地です。
日常生活用具事業は、視覚障害者のデジタル対応のラジオを対象に加えた経過などをお聞きしました。壊れた時の更新など、学びべき点がありました。