自衛艦おおすみと釣り船とびうお衝突事件真相解明を求める会結成


 今年の1月、大竹市の阿多田島沖の瀬戸内海で、自衛艦と釣り船が衝突し、釣り船の船長と同乗者2名が亡くなるという痛ましい事故がありました。
 この6月、第6区管区海上保安本部は、自衛艦、釣り船双方に回避義務があったとして、双方の見張り不十分という判断を下し、船長は死亡のため、艦長ら3人を書類送検しました。
 しかし、釣り船に乗っていた二人は、おおすみが後ろから衝突したと証言しています。そうなれば、回避義務は、おおすみのほうにあり、過失も大きいということになります。

 昨日、つりの愛好家や平和団体のメンバーが、100名を超えて集まり、真相解明をもとめる会の結成総会が開かれました。
 潜水艦なだしお事件を担当した田川弁護士とイージス艦あたご事件を追った元新聞記者の大内さんが報告されました。自衛隊の隠ぺい体質や国家権力による親族まで分断してしまうこわさを知りました。
 論議の中で、自衛艦の操縦は免許が必要なく、海難審判の対象にされないことも問題にすべきだという意見も出ました。

 船長の遺族や同乗者からは、船長は慎重な性格、真相究明をしてほしいというアツい思いが語られました。
 これから、関係者を支えていくという共通認識ができたように思います。
 西に米軍岩国基地増強、東に海上自衛隊呉基地での自衛艦の巨大化が進んでいます。この静かな海と空の安全を脅かす戦争する国づくりを許してはなりません。