被爆地広島訪問は、被爆者の願い!

綱領に核廃絶をかかげる日本共産党も中国に削除撤回を要請しました。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-05-20/2015052001_03_1.html
NPT再検討会議は、22日に最終文書を確認して終了します。
核廃絶の大きな国際世論を背景にして、原案に「核兵器禁止条約を」という文言が入りましたが、
核兵器にしがみつく核保有国の猛烈な反発を招いています。

特に、中国の主張によって、日本政府がもとめた「被爆地訪問の要請」という文言が削除されました。
被爆地訪問を認めることは、日本の侵略戦争の否定だからというのです。
侵略戦争を美化する安倍首相の歴史認識への反発からでしょうが、全く道理がありません。
被爆地訪問の要請は、日本政府の主張という形をとっていますが、被爆者の強い願いからです。
これは、「被害の実相を知ってほしい。もう、自分たちで最後にしてほしい」という戦争被害者の共通の思いです。
日本政府のおこした侵略戦争も原爆被害もどちらも決して繰り返してはいけない歴史の教訓のはずです。
http://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=44231中国新聞
外務省も特別の要請団を国連に送り、個別に中国の大使とも協議しているようです。
平和市長会も広島県も中国大使館に働きかけています。
(日本政府もここまで力を入れるなら、禁止条約実現に向けてちゃんと働いてほしいという声もありますね)

結局、どんな主張に対しても、道理を尽くして話し合う外交努力が欠かせないということです。。
こぶしを振り上げても何の解決にもなりません。
それにしても、安倍首相の歴史認識は、核兵器にしがみつく中国の口実に使われた形です。
日本外交にとってやはり障害といえます。

さて、今日の赤旗にこんな記事がありました。
朝鮮半島で平和が守られているのは、核を含む強力な抑止力があるからだ」
北朝鮮が、4月のアジア・アフリカ会議で「核抑止力」政策に固執する発言をおこないました。
穀田衆議院議員が、国会で北朝鮮の姿勢を批判し、日本政府に6か国協議を再開させる外交努力をもとめました。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-05-20/2015052004_05_1.html

日本政府が侵略戦争と認め、核抑止力政策と決別できたら、今と違う将来像が描けるのではないでしょうか。、