本のタイトルは「誰かボクにたべものちょうだい」

けさの”潮流”も涙なしでは読めませんでした。

「給食が、1日のうち唯一確保できる食事」
そんな実態に置かれた子どもがいる・・・。

子どもの貧困について連載されていた記事が、本になるといいます。


子どもの貧困を解消する特効薬はないといいます。
子ども手当だけでもうまくいかないのは、ご承知の通り。


ずいぶん前、テレビの「子どもの貧困」を考える番組で、フィンランドの事例を紹介していました。(うるおぼえですが・・・)
親が事業の失敗で蒸発。高校まで、子どもは養護施設に入りました。
大学に入学して独立。学費は、当然無料。
住居手当と奨学金(返済はいらない)で一人暮らしをしていました。
将来子どものための仕事につくために勉強しているといいます。

たとえ、最悪親がいなくても子どもの夢や希望が、経済的な問題などで閉ざされないシステムに驚きました。


今、当面差し迫っているのは、母子家庭への経済的支援です。
生活や学費のため、2つも3つも仕事を掛け持ちして、子どもの面倒も家事をこなせないとお母さんたちから悲鳴が上がっています。それでも収入は、一般世帯の半分です。
児童扶養手当の拡充ですね!


そして、子育てにゆとりをもってあたれる雇用の場を保障してほしい。
給食調理員や病院の看護助手など公的機関での正規職員への子育て世代の採用がありましたが、今は皆無です。



教育費特に高校と世界一高い大学の学費を無料にしてほしい!
卒業して奨学金という借金地獄に陥ることがないようにしてほしい!
(私立大学生の息子を抱える私の切実なねがい)


阿部彩著「子どもの貧困」には、保育園の役割が重要と強調していました。
貧困は、赤ちゃんいえそれ以前から母親の体に影を落とすといいます。

子どもを守る会の集会での報告。
ある保育園に通う母子家庭の子どもさんが亡くなった。
身寄りがないので保育士さんたちが、葬式をだした。
参列した人は、保育園以外だれもいない淋しいものだったという。


胸が締め付けられ、顔をしばらくあげれませんでした。

人生のスタートラインから、家庭の経済的事情で発達に格差を生まない取り組みが絶対必要です!!