今日は太平洋戦争開戦の日

今日は、69年前、日本軍が真珠湾とマレー諸島を攻撃し、アメリカやイギリスと戦争をはじめた日です。
息子と同じ20代前後の多くの若者が、学問の夢を絶たれ、無謀な戦争へ駆り出されていきました。
青年たちの無念さを思うにつけ、平和への決意を生かしぬく日にしなければと強く思います。

この広島・長崎に落とされた原爆は、20万人の命を奪い、焦土と化し、日本では、310万人の方が犠牲となりました。
同時に、日本の引き起こした戦争でアジアの人々の犠牲は、2000万人を超えて「加害」の歴史から逃れることはできません。
さらに今年は、戦前の「韓国併合」から100年。
強制連行による強制労働や従軍慰安婦の問題で謝罪や補償、次世代へ伝えていくことなど解決が求められています。

戦後私たちは、「二度と戦争はしない」「ヒロシマナガサキの悲劇を繰り返させない」と誓って再出発しました。
そして、「政府の行為によって再び戦争の惨禍がおこることのないようにする」という平和憲法を定め、憲法9条で戦争を放棄しました。

今、この北東アジアでは緊張が高まっています。北朝鮮による民間人のすむ島への攻撃は、いかなることがあろうと絶対に許せません。挑発的行為をやめるよう国際的な外交や政治力で求めていく必要があります。

世界は、大局的に見ると、軍事同盟から離脱し紛争を「軍事力・武力でなく話し合い・外交で」という動きが大きな流れになっています。
同胞が殺しあったあの朝鮮戦争を体験した国連事務総長の平和への願いを受け止めたヒロシマの人間として、武力による解決だけは許してはなりません。
今こそ日本は、北東アジアに平和的環境を築くために憲法9条を生かした平和外交に知恵と力を注ぐべきではないでしょうか。