戦う自衛隊へ  〜動的防衛力!?〜

政府は新たな「防衛計画の大綱」と中期防衛力整備計画を決めました。
専守防衛を実質的に放棄して「動的防衛力」という新たな概念を盛り込みました。
軍備増強し「戦う自衛隊」への変質を狙っているといいます。
 
新大綱は中国を意識して、南西諸島を含む島しょ部の防衛力強化を打ち出しました。
空自那覇基地はF15戦闘機を増やし、海自は南西地域の警戒監視に向け潜水艦やヘリコプター搭載護衛艦を整備。
陸自は与那国地域などへ部隊配備するといいます。

北朝鮮の砲撃事件、中国漁船の尖閣列島問題など許されざる問題です。
一挙に軍事的緊張が高まりました。

そのあと、米韓の圧倒的優位な軍事力を背景にした軍事演習がテレビで映し出されました。

「空母から戦闘機が飛び立つシーンをみて胸の動悸が激しくなった」
対話の中で、女性のかたから戦争への拒絶感と平和への願いが語られました。

さらに、武器輸出三原則の見直しに含みを持たせ、自衛隊の国連平和維持活動(PKO)参加5原則を見直す可能性にも触れて、なし崩し的に原則を変質させようというものです。
これは、「死の商人の国」「戦争する国」への道です。
自民党でさえできなかったことに手を付けようとしています。


日米同盟関係を強化すればするほど、アメリカが引き起こす戦争に巻き込まれるリスクは増大していきます。
中国や北朝鮮の脅威を持ち出して、さらに軍備増強していけば、北東アジアの軍事的緊張は高まるばかりです。

今必要なのは、日米同盟の強化と軍備増強でなく、平和的解決を求める外交力を高めることではないでしょうか