戦争はいやです!だめです!

21世紀を迎えて10年が過ぎました。
テロやそれを口実にしたアメリカによるアフガニスタンイラク戦争がおきました。
武力行使がお墨付きを得たように、再びパレスチナへのイスラエルの攻撃もおこなわれました。
戦争のない世紀にという願いが打ち砕かれ、怒りに震えたことを思い出します。

多くの罪もない国民が犠牲となり、その被害の告発が市民の手で広く行われてきました。
イラクに行った森住卓さんを招いて広島県母親大会で講演してもらう取り組みもしました。
大量破壊兵器所有という根拠は、でっち上げであったとか、アメリカに加担した国々でもその責任が問われて政権を追われ、ついには、アメリカさえも兵力撤退を大統領が公約せざるをえないところまで来ました。


テロに武力で報復しても根絶できないこと、それどころか新たな憎しみを生みテロの温床となることを示しました。
なにより武力で解決を求めても、こどもやおとしより、女性といった無辜の市民が犠牲になるだけで紛争は終わらないのです。


今、北朝鮮の許されない武力挑発をきっかけに、韓国も軍事演習を強行し、軍事的緊張が高まっています。
あの朝鮮戦争の悲劇を繰り返さないという立場で対話をと願わずにおれません。


日本では、領土問題も絡んで中国との関係が冷え込んでいます。

これまで領土問題をまともに外交課題として相手国と交渉もしていないのに、日本はいきなり軍事力増強で対応しようという態度にでました。
武器を開発・輸出する「死の商人の国」に、専守防衛を捨て去り動的防衛力という名で「世界のどこにでも戦争に出かける国」にしようとしています。
自民党でもできなかったことを「9条の会」が一服している間に、進めようとしています。


アジア政党会議に参加した志位さんの報告を読むと、アジアでも北朝鮮や中国を含め、紛争の解決を武力にもとめない枠組みの構築が重層的に進んでいるといいます。
(こうしたことをマスコミが伝えないのも日本の特徴と綱領教室で志位さんが語っていました。)

お隣の国を仮想敵国としてアメリカとの軍事同盟を強化しようという日本の軍事・外交戦略は、北東アジアの平和を築いていこうという時に、妨げにはなっても役に立ちそうもありませんね。
侵略戦争を引き起こした国として、また9条を持つ国としてますます矛盾が深まるばかりです。