国保をよくする会の交渉

委員会室いっぱいの参加者が、国保の問題点を訴えました。
国の社会保障制度であることや国が補助を元に戻すことが必要という点は、市も同じ考えです。
しかし、国保を維持するためと称して、国がしようとしている広域化は、社会保障という考えを投げ捨て加入者同士の助け合いに矮小化しようというものです。そして、同時に但し書き方式が押し付けられたら、低所得者はさらなる過酷な負担に苦しめられます。それに対しての市の問題意識が欠けていることは、大いに問題です。
「病気になっても患者になれない。病院に来れない」というケースワーカーさんの言葉が、印象的でした。
高すぎる保険料と窓口負担が、患者になることを阻んでいるのではないでしょうか。
不慮の事故で入院して商売ができないなか、治療費のことで悩んでいたが、窓口負担軽減制度で救われたという女性の話がありました。市の独自の制度が、市民の命を守れたのです。
国の責任が第一ですが、目の前の困窮している市民に手を差し伸べることこそ、広島市の役割ではないでしょうか。