福島原発と放射能を考える学習会


 長年被ばく者治療に携わってこられ、原発なくす運動にもかかわってこられた青木先生に講演していただきました。
 福島の事故から原爆の放射能の影響、原発推進の歴史、上関原発反対運動から自然エネルギーの可能性まで盛りだくさんの内容でした。
 とても時間が足りませんでした。

 放射能に汚染された牛肉が、沖縄・島根・鳥取以外の県に出回り、なぜ、食い止めることができなかったかと大問題になっています。中には給食に使用され子どもたちが食べたということもわかりました。
 放射能は、目に見えずにおいもしない、原発から100キロ以上も遠くの宮城県など他県のわらが汚染されていた。空間的にどこまでも汚染が広がるということを知らしめました。
 消費者や保護者を不安に陥れているだけではありません。酪農家の苦しみは、深刻です。
 私も岩手県に救援ボランティアに行き、40メートルからの大津波の被害にあった被災地の惨状に言葉を失いました。しかし、津波の被害ではなく、原発事故の福島に自殺者が多いという現実は、放射能被害の深刻さを物語っているのではないでしょうか。
 国は、要求されるまで放射能の測定値も明らかにせず「ただちに健康に影響はない」と安全神話をまき散らし、かえって不安に陥れました。
それならばと、自分たちの身は、自分で守ろうと放射能を測定するという状況も生まれています。
 今や、福島の問題だけではない、原発のある島根・愛媛または上関だけの問題ではなくなりました。日本のエネルギー政策を変えていく明るい展望を確信した学習会でした。