広島市の保育園待機児前年度から75人増えて、447人、入園希望者920人

広島市が、今年4月1日の待機児童数を発表しました。

前年度に比べて745人多い24463人が入園申し込みをおこない、447人が待機児童となりました。これは、前年度より75人増えています。
希望した園に入れなかった児童は、920人で、前年度から130人増えています。


待機児が多いのは、安佐南区と西区です。
安佐南区は定員を247人増やしたので、待機児は前年度から5人減りましたが、239人と他の区に比べて断トツ多い数字です。
今年4月開所予定の2園(220人定員増)の開所が遅れたことも要因として挙げています。当初、入札に応じる建設業者がなく、工事単価を上げて、業者が決まり、ようやく工事に取り掛かれたようです。
西区は、定員を30人増やしましたが、134人の待機児が生まれました。前年度に比べて93人も増え、どの区よりも多い増加数です。市は、マンションが建って、見込みよりも待機児が多くなったといいます。

昨年は、認可園8園(478人)整備し、今年は、16園(963人)と小規模保育事業15施設(203人)と認可外で認可に移行する園を私選する事業9施設(243人)の整備を予定しています。
これらの今年の予算は、28億円の税金が投入される予定です。
1園当たり整備費として2億円かかる計算です。

こんな時に、同じ西区の市中心地に近い公立ふくしま第二保育園を廃園する理由が納得できません。とりわけ西区の待機児増加の状況をみると、地域との約束だという市のかたくなさに、大いに疑問が残ります。