教育委員会「改革?」、教育長に続いて、教育委員会委員長と懇談
先日、教育委員会を首長の支配下に置く「教育委員制度」改革の法案は、衆議院を通過し予断を許しません。
これは、教育委員長を廃止して、教育長一本にし教育長を首長の下もおくというものです。首長が「大綱」を示し教育内容に踏み込むことになります。首長と教育会議であらたな総合教育会議を設けて、協議をおこなうとして、教育委員会を形骸化させていくことになります。
そもそも、教育委員会が委員長をおき、教育長を任命し、首長と一線を画す現在の制度は、戦前の軍国教育を反省し、政治の介入を許さないという決意から生まれました。
これをかえようというのですから、安倍首相の顔をみていると自らの支配の下で、戦争に黙って赴き、黙って協力する子どもをつくりたいとしか思えませんね。
さて、先日、教育長や教育委員会委員長さんとの懇談を行いました。お二人とも、これまで、教育委員会が培ってきた「政治的中立性、継続性、安定性は守らなくてはいけない」という点は、繰り返し語られ、共通したスタンスでした。
また、制度改革の発端とされた大津市のいじめ自殺事件への対応の問題は、責任の所在が明確でない現行の教育委員会制度に原因があるとされましたが、教育委員長さんは、「私が責任者ですと頭をさげればいいものではない」こうした責任体制論に疑問を投げかけられました。
「また、日頃の教育委員会の委員のみなさんの活動に話がおよび「昨日は給食センターにも行きました。大変なお仕事です」とさまざまな現場に出かかておられる様子を伺いました。
「いじめ防止指針など、事務局からの提案にさまざま意見を出して練り上げた」と苦労話もされました。
「子どもと保護者の立場に立って、そして先生たちも守らなくてはいけない」という自らの立ち位置を語られ、政治的中立の大事さを繰り返されました。
ざっくばらんに意見交換ができ、とても有意義でした。