議会の身を削るなら、海外視察の廃止を!


 少し古い話になりますが、しんぶん赤旗 2014年5月21日の記事です。
昨日の続きで、議会が身を削るなら、すぐにできる「海外視察」と「費用弁償」の廃止ではないでしょうかーという話です。
 
 「海外研修に名を借りた観光中心の私的旅行というべきものであった」
これは、山梨県の議会海外研修費返還訴訟で費用全額の返還を議員にもとめた東京高裁の判決文(2013年9月19日)です。
 ホワイトハウスメトロポリタン美術館など観光名所が並ぶ研修日程を「税金で観光」と断罪しました。この判決が、今年5月20日最高裁で確定したのです。

 広島市議会でも2012年、一人80万円、3280万円(41名分)の予算が組まれました。2012年度20人(1400万円)がベトナム、ドイツ、北欧、2013年度6人(推定480万円)がスイスへ、出かけていきました。「世界遺産をめぐり、観光行政に生かす」といいますが、そんな理由ならどんな観光旅行でも許されることになります。
 広島市議会も襟を正して、最高裁がくだしたこの判決を受け止めて、廃止の立場に立つべきでしょう。
 
 また、私は受け取っていませんが、議会に出席するたびに、議員には5千円(中区)の日当が支払われます。報酬の二重取りといわれるこの費用弁償制度(2012年度総額1800万円)も廃止したらどうですか。
 私たち市議団は、海外視察制度とともに廃止の提案をしています。定数削減は、民意を削ることにつながります。議員の身を削るならこの二つをきっぱりやめましょうよ。