また、人間らしい生活を壊すのか!


中区の福祉事務所から、生活と健康を守る会が出した要望書の回答の場がもたれ出席しました。
先週、来年度予算案に示された国の不当な生活保護改悪に話が集中しました。

来年度は、2013年からの生活扶助などの740億円削減の最終段階をむかえ、260億円が引き下げられます。
それに加えて、国は、住宅扶助と冬季加算の削減を強行しようとしているのです。
住宅扶助は、3年間で190億円、来年度は30億円削減、冬季加算も30億円削減といいます。
3つを合計すれば、削減額は320億円になります。

住宅扶助の引き下げは、国の社会保障審議会の部会でも
「劣悪な住環境にいる人が少なくない、引き下げるべきではない」という意見が大勢を占めたというのに、
こうした結論を出すということは、結局削減ありきだったとしか考えられません。
家賃3万円のワンルームマンションに住む70歳の女性がいます。安いだけのことはあります。
窓が一つ、その窓も隣のビルが迫り、日光は一切入りません。
その日陰にかろうじて洗濯物を干していますが、とても健康的と言えない住環境です。
今でも、基準の家賃を超えている住居の人もいますが、超えた分は生活費を切り詰めざるを得ません。

生活保護利用者が、今、一番我慢しているのが、暖房です。
生活扶助の引き下げで、削るとこといったら灯油代や電気代しかありません。
冬季加算は、6つに区分され、1区が札幌など寒冷地で6区が沖縄など暖冬地です。
聞けば、広島はなんと、沖縄とおなじ6区といいます。
瀬戸内は暖かいのですが、今年のように何回も雪が降って冷たい日があるというのに。

北風より何より、冷たいのは政府のほうです!

消費増税に物価高という負担が増加する中で、生活扶助も削減されて、生きていくのがやっとという生活です。その上、住宅扶助や冬季加算の削減は、生活保護利用者の命と健康を左右しかねません。

生活保護基準を減免などの所得基準にしている市の事業は、71あります。
今、そのうち市営住宅と下水道の減免基準が、生活保護の基準改悪で引き下げられました。
市民のくらしに広く影を落とすことになります。
「人間らしい生活の基盤が壊れる」ことは許されません。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2015-01-19/2015011902_02_1.html
しんぶん赤旗の記事です。