厚生委員会市内視察

災害が発生し順延になっていた厚生委員会の市内視察が行われました。


最初は、安佐北区にある若者活動サポートセンターあおぞらが運営する子どもの居場所「どんぐりの木」です。二人の共同代表の女性から説明を受けました。


あおぞらは、4年前の豪雨災害のときボランテイアセンターの運営に関わり、「助けてといえる関係」の大切さを経験したことから、安佐北区で特に若者と地域をつなげることを目的にスタートしました。
そして、以前から子どもの支援をしてきたスタッフが出会って、「どんぐりの木「」が誕生したそうです。大学生と教員などがスタッフとなり、宿題などの学習支援と晩ごはんの食事支援が行われています。
部屋の中は、立ち上げから民間団体からの寄付などを募り、学生の力も借りて部屋も改装されたそうで、手作り感いっぱいでした。家賃を安くしてもらい、学生に謝金を払うだけでスタッフは無報酬といわれていました。

特に、普通の子ども食堂とちがっているのは、通ってくる子どもの家庭環境に目を向けて、さらにかかわり方の「振り返り」まで行うということです。教員など教育の専門家のかかわりがあるためかと思いますが、家庭でも学校でもない「第二の家族」のよう関係でありたいといわれていました。

最後に「補助を引き続き継続してください」と頭を下げられましたが、頭を下げるのは私たちのほうです。
帰り際、「こらこそ子どもたちのためにありがとうございます」と思わず声をかけました。



次に県歯科医師会の運営する口腔保健センターの視察に行きました。
東区二葉の里に移転し、新しく建設された県医師会館の中に入っています。
同時に、市歯科医師会に委託している休日歯科診療所も兼ねています。
そのなかで、休日診療は、豪雨の時も大雪の日も1回も休診させずに開設してきたことを報告されました。

口腔保健センターは、障がいのある人や要介護者など支援の必要な人への歯科治療をおこないます。車イスやストレッチャーが移動できるようにということで、広いスペースが印象的でした。
また、特別の機器の設備については、中四国一と誇っておられました。

嚥下造影検査室

全身麻酔治療室
さて、偶然ですが、こちらの二人の歯科医師もともに女性でした。



今日の視察先で説明してくださった現場の方は、すべて女性でした。
「支援の必要な人の力になりたい」
「粘りづよくへこたれない」
こんな特性が求められるなと思いました。
こうした特性は、女性の持っているものと一致するのではと一人で得心しました。


全くの余談です・・・。