子どもを守るということ。
昨日の朝、事務所(大手町にある広島東地区委員会)に出勤するとK地区委員長が、地元紙の社会面を見ながら、苦悶の表情をうかべてつぶやきました。
「人目につくところに置き去りにすることさえ、できんのんかの・・・」
大阪のマンションで亡くなって見つかった幼い二人の子どもの事件のことでした。
おそるおそる新聞をめくると、笑顔で遊ぶ二人の子どもの写真が載っていました。
正視に耐えられず、思わず顔をそむけてしまいました。
昼間の仕事があり、保育園に入れていたら。身近に親しい人がいたら。マ
ンション住民の訴えに管理会社や児童相談所が、すぐに対応できていたら。
この中のどれかひとつでも実現していたら幼い子どもの命は、救えたかもしれません。
二人に一人は貧困層という母子家庭の就労の困難さや孤立化。
全国で5万人という保育所待機児問題。
急増する虐待事件(この10年で4倍)に公務員削減の中、対応が遅れる児童相談所。
OECD先進国30カ国の中で12番目に子どもの貧困率が高い国
日本。
子どもは、親も国も選べません。幼い子どもほど、周囲に訴えることができません。
どんな親のもとに生まれても、命が守られ幸せに暮らせる国にしていかなければと思います。