猛暑の今年、お年寄りのつらい生活実態が明らかに・・・。


 
 安芸高田市(私の実家は美土里町)の稲穂の画像を拝借しました。
日中の暑さは、相変わらずですが、朝夕の吹く風に秋の気配が、感じられるようになりました。
 
 この夏を振り返ると、所在不明の100歳を超えた高齢者のニュースには、驚かされました。高齢者の安否について、行政の確認体制が不十分だというのが、よくわかりました。
このことは、この国の高齢者福祉への姿勢につながっているのではないでしょうか。

 連日の異常な暑さのため、お年寄りを中心に熱中症にかかる人が、急増しました。亡くなった方の中には、少ない年金収入のためクーラーを設置していない人や電気が止められていた例もありました。
 
 今、生活保護水準以下の収入の人のうち、保護を受けている人は、15〜20%と言われています。
 生活保護制度は、一応、健康で文化的な最低限度の生活を保障するとしていますから、最低限度以下の生活をしている人が圧倒的に多いということです。
 
 介護保険制度導入後、お年寄りへの直接支援は介護サービス会社などが担っています。広島市も、福祉サービス公社(外郭団体)を廃止し、認知症などで保健師がかかわるケースがある程度で、在宅福祉の最前線から手を引きました。
 
 先日、85歳の一人暮らしで歩行困難なお年寄りから、介護認定について相談がありました。要介護1から要支援2になったことが納得いかないというものでした。
 聞けば、伝え歩き程度の歩行しかできないが、買い物までヘルパーさんを頼めないので命がけで自転車で行っているとのこと。
 介護サ−ビスを増やしたいのかというと月10万の年金では、これ以上サービスも増やせない。かといって生活保護をうけることにも抵抗があると嘆かれます。(生活保護の認定はぎりぎり難しいかも)
 介護度に応じて介護サービスも決めまることになっていますが、実際は、年金など財布の中身でサービスを選らばざるを得ないという福祉の沙汰も金次第というのが現実です。
 
 権利としての福祉を取り戻さなくては!!と痛感しています。