クローズアップ現代(NHK)〜奨学金が返せない〜を見て

 
久々にクローズアップ現代を見ました。払いたくても払えない奨学金の実態に迫っていました。
重い奨学金の負担と雇用の悪化が、夢や希望をあきらめざるをえない状況に若者を追いこんでしまったという内容でした。
 
息子の同級生の私大生は、まだ下に弟妹がいる母子家庭です。おかあさんも仕事を掛け持ちしてがんばっています。同級生のアルバイト代は、すべて家に入れて家計の足しにしています。その上、卒業したら数百万の奨学金(貸与型)を返していかなければならない。就職する前から莫大な借金を背負わされています。
高い大学の授業料を軽減し、返済しなくてもいい奨学金制度(給付型)を充実させることは、多くの学生や保護者の願いです。
 
さて、苦労して大学を出てもバラ色の未来が待ち受けているのではありません。
広島で今年卒業した大学生の60%しか、就職できないという就職超氷河期。
今、青年労働者の二人に一人が派遣・契約・パートやアルバイトなどの非正規労働者です。
       (正規が当たりまえの雇用のルールもとめていきましょう)
非正規労働では、奨学金返済は大きな負担となり、返済したくてもできない人がこの10年で2倍になったといいます。。
それなのに、それなのに、(はがゆくて・・・)
今、政府がやっているのは、返済滞納者への取り立てを厳しくしたというもので、見当はずれもいいとこです。
 
北欧では、教育費は公費で賄われ自己負担はほとんどなく、奨学金(給付型)は生活費のために支払われるといいます。
 
       (ハア・・・。うらやましくてため息。それに比べて経済大国日本のお粗末なこと。)

 
若者の夢や希望を閉ざす社会に未来はありません。
若者が、将来に希望をもって安心して学び、働ける社会を実現させていかなくてはいけませんね。