憲法と沖縄の基地問題を考える

夜、9条の会主催で、琉球大学の高良教授による講演がありました。

戦前の大日本帝国憲法下、国民は臣民として無権利状態におかれました。
天皇の名で無謀な戦争に駆り出され、沖縄の地上戦・空襲・原爆投下など
地獄のような惨劇を体験しました。

8月15日ポツダム宣言を受諾するまでに、3度の降伏のチャンスがあったといいます。
「もう一戦勝利を」こだわった天皇のためずるずると引き延ばされ、アジアや自国民へ大きな犠牲者をだしました。
国民と国土へ甚大な被害をもたらした戦争への反省から生まれた今日の憲法

「世界大戦最後の戦場であった国、最初の原爆投下を投下された国は、普通の国であったらいけない。戦争の悲惨さを伝え、永遠の平和を求めていく国にならないと」
高良先生の言葉が胸に響きました。

「塗炭の苦しみを味わった沖縄には、占領によって長くこの待ち望んだ憲法は適用されませんでした。」

しかし、復帰後も
日本の米基地の75%を占める沖縄。
20%の土地が奪われ、産業を振興できず失業者ワースト1位の島。
不発弾の処理など米軍の事件・事故によるは、日常茶飯事で地元新聞に掲載されているといいます。

西原町幸地であす不発弾処理 沖縄自動車道規制も2010年11月2日
西原町幸地 不発弾処理
 【西原】西原町幸地で見つかった米国製5インチ艦砲弾1発の不発弾処理が3日午前9時実施される。処理に伴い午前8時45分から、沖縄自動車道の西原インター―那覇インター間、那覇空港自動車道西原ジャンクション南風原北インター間でそれぞれ上下線とも交通規制がある。
 処理現場から半径106メートル以内の4軒(民家1軒、企業3軒)が避難対象。午前8時15分から避難を始める。処理終了と交通規制、避難の解除は午前10時半を予定している 琉球新聞から

「日々、恐怖の中で危険と隣り合わせの生活をおくることは、憲法基本的人権が脅かされているということです。」

菅首相が慰霊の日に沖縄を訪れ、県民に「感謝する」といった言葉がよみがえります。
憲法の上に日米安保をおき、沖縄の人々の声に耳を貸さない政権であることを示しました。

今、沖縄県知事選がたたかわれています。
憲法が踏みにじられている沖縄からたたかわれる「憲法一揆」がんばれ!!