原爆症認定追加訴訟提訴。


(提訴後、弁護士会館で記者会見)

寒い中でも、日差しが温かい午後2時。
広島地方裁判所原爆症認定をもとめて、8名の被ばく者が追加提訴しました。

原爆症認定裁判で勝利和解し、今後、裁判で争わなくてもいいように認定問題の解決を図るとの確認書を国は、交わしました。
緩和された基準は、爆心地から3・5キロ以内で被爆した場合、がんや心筋梗塞甲状腺機能低下症、白内障などについて積極的に認定する方針を示しています。
しかし、実際の厚生行政は、その後も原爆被害の実態を見ない旧来の基準にしがみつき、却下が相次いでいます。
今までに勝ち取った司法の判断と行政判断のかい離をただすため、審査基準の見直しをもとめて再び裁判で世に問うことになりました。

被ばく者の平均年齢77歳。
「あの時の悪夢は頭から離れない」
と苦しい胸の内を語られました。

「もう被ばく者は、最後にしてほしい」
この願いから立ち上がられました。