ゴミ処理場・中工場(吉島)火災報告を受ける

17日の昼ごろ、高温の灰が漏れ出して灰溶融炉が壊れ、水蒸気爆発をおこした中工場の事故について、場長さんに報告してもらいました。

報告によれば、作業員が異常を察知し、避難したので幸いけが人もなく事なきを得ました。
市民15人も研修室にいましたが、職員の誘導で避難したとのことです。

年間1万人が訪れるという中工場。
安全のため避難訓練を第1にしていると、場長は胸をはりました。


灰溶融炉で焼却灰を約1,300℃から1,500℃の高温で溶かし,ガラス質の小さな固まりにします。これは「溶融スラグ」と呼ばれ,建設資材(コンクリートブロック等)の材料として再利用することが出来ます。

ダイオキシンがでない」「スラグは建築資材として再利用でき、埋め立て地への負荷がない」という触れ込みで1997年から国が補助金を付けて全国で建設が相次ぎました。

 しかし、溶融炉は高温で運転されコントロールが難しく、全国で事故が相次いでいます。


広島でもスラグは1トン50円で販売しているが、3割くらいしか売れないといいます。
残りは、埋め立て地の覆土として使っているとのこと。埋め立てているのに等しい状態です。
ランニングコストは、年間1億円。
2年に1度かえる耐熱れんがも他の資料では、9000万円するとか。

今回の原因究明は、運転業務を請け負う業者がおこないます。
運転からメンテナンスまで製造メーカーである三菱重工の関連会社が行っています。
当然、第3者機関の検証を受けながら進めるとのことでした。
点検してまもなくこうした重大事故が発生していますから、徹底究明が待たれます。

報告は、半年先になるだろうとのことです。

灰溶融炉の安全性とコストに対して従来の焼却施設との比較を行わないといけません。