厚生委員会で視察


 財団法人放射能影響研究所に初めて足を踏み入れました。
 前身である原爆傷害調査委員会は、アメリカによってつくられABCCとして知られています。被ばく者の調査はするが、治療はしない「人体実験」と批判されてきました。
 かまぼこ型の独特の建物は、耐震性もスペースももう限界にきているとのことです。移転問題もあるようですが、すすんでいいません。(共同運営のパートナーであるアメリカの懐の都合もあるとか。)


 大久保理事長から概要や福島事故を受けての説明をうけて、所内を歩きました。長年にわたり被ばく者の健康調査をおこない、貴重なデータが保管されているということです。被ばく者の血液からとったリンパ球の保存庫も案内されました。

これから福島県民の健康調査に協力するということです。
「あくまで、科学的な立場で調査研究をおこなう」機関だと中立性を強調されていました。
 もちろん、徹底した科学的な姿勢が求められているのは当然です。
 これらのデータが、何のために誰のために使われるのかという時に、科学者の良心は、問われないのかという思いが残りました。