3,11後を考える国際シンポ


3.11後の被爆ヒロシマの役割を考えるシンポが、国際会議場で開催されました。
アメリカの平和運動家は、プラハ演説から逆行するオバマ政権の核政策の動きが、報告され、アメリカが核を放棄すれば世界は変わるのにという会場からの声に、苦渋に満ちた返答が印象的でした。
また、脱原発を決断したドイツでは、地方で原発建設反対運動が続けられてきました。保守政党原発推進を進める中、福島の事故が起きて中道政権の現首相は、脱原発の決断を下したとドイツの研究者は、紹介しました。
事故原因調査委員会の吉岡氏は、淡々と事故後東電任せで国を挙げた対策が取られていなかったことなど、津波地震対策も怠った人災であることを暗に指摘されました。
福島で治療をすすめる斉藤氏は、除染と食品の検査がすすめば、最悪の健康被害は免れるとしつつも、農業漁業、観光などの生業を奪い、家族崩壊を招き、県民に塗炭の苦しみを背負わせている東電の責任を厳しく言及しました。
そして、補償にしろ、生活再建にしろ本気で被災地と向き合おうとして国の「棄民政策」を許さない声をあげてほしい、それが、被ばく者運動の教訓であると述べられ、心を打ちました。