黒い雨降雨地域見直しをもとめ、検討会傍聴

今朝の東京は、雪がちらついています。
例年より、二週間以上遅れての初雪だそうです。
ホテルの洗面所の水も冷たく感じました。
さて、午前10時から検討会傍聴です。
昨日、毎日新聞に、黒い雨範囲拡大「困難」という記事が、一面に掲載されました。
ワーキンググループが、広島市の黒い雨降雨地域拡大を要望する根拠としている健康調査の分析結果を、報告するといいます。
また、放影研の大久保理事長が、1万3千のデータの報告を行うようです。
報道などからすると、どちらも科学的根拠なしと結論づけると思われます。
国が、これまで原爆の残留放射能の調査を行わず、今さら、広島市がやむにやまれず行った健康調査を、科学的根拠なしと断じるのは、納得いきません。
ましてや原爆症認定裁判の判決では、今日の放射能研究の到達点から、証言を根拠に判断しています。
福島原発事故で、放射性降下物による残留放射能や内部被ばくが、大きな問題になっています。
この期に及んで、見直しを否定する結論をだすとしたら、黒い雨被ばく者援護だけでなく、原発事故の補償をしたくないから、放射能被害を小さく見せたいのでしょうか。
見直しを検討するとした民主党政権の逆戻りを許しては、いけません。
吹雪の霞ヶ関


黒い雨被ばく者の願いを冷たく吹き飛ばしました。
健康調査に限界があるのは、わかっていることです。
委員からの、WG報告を追認した今日の知見を無視した議論には、怒りがわいてきました。
午後からの、厚労省交渉。井上参議院議員、仁比前参議院議員、橋本民主党議員秘書などが同席。
科学的根拠を被ばく者にもとめ、今までの線引きをかえようとしない姿勢がありありでした。
こんな結論を聞いて、広島に帰れません。
健康調査を頼りに、第一種を求めてきた広島市・県には、仕切りなおしをして政治決着させる事がもとめられます。

午後4時、ホテルにて。
はじめての厚労省体験に、心は、大荒れ。