ヒロシマ派遣村と学費ゼロ

午前中は、ヒロシマ派遣村での生活・労働相談コーナーに参加しました。
労働相談では、4〜5人の相談員が対応しましたが、行列ができるほど、相談者が多かったようです。
ハローワーク労働組合員の職員さんが、忙しそうに相談員として対応されていました。「相談会が盛況なのも複雑ですね」と声をかけましたが、「それでも、頼ってもらえるのはうれしいです」と笑顔で話されていました。
非正規が34%に上り、過去最高という状況です。エルピーダメモリの問題に加え、マツダも海外生産拠点を増やすとして70%減の新規採用計画を発表しました。
派遣村政権交代の原動力になりましたが、派遣村は閉じるどころか今また、盛況とは、財界にものが言えず、派遣法改正など労働政策も公約破りだったことをしめしています。
さくら食堂(派遣村の食堂)で昼食をいただいて、午後から、学費ゼロのシンポへ参加しました。
大学や高校の関係者や現役の学生に、奨学金返済中の社会人そして大学生を抱える保護者の声や意見が出されました。
1000人入学して、学費が払えない、アルバイトに追われ単位が取れないなどの理由で、800人しか卒業できない大学の実態もだされました。
奨学金返済中の学生は、利子にひとたび滞納すると延滞金もついて、教育ローンと何が違うのかと怒ります。
大学の先生は、独立行政法人化で独立採算で運営することになり、学費も上がったが、研究費も大幅カットで、中味のも貧弱なものになったと大学の実態も明らかにされました。
実行委員会がつくったクイズもよくできていて、数百人単位の集会でも十分通用するものでした。
学費の公私比率は、家計支出が多くOECDでの平均15%の2倍33%にのぼる。公費負担が最低の教育費の日本。
学費が有料で、奨学金も給費性がない国は、日本だけです。
教育費は、受益者負担だとされてきました。
教育は未来への投資、税収としてかえってくるというOECDの考え方を見習うべきです。