ゆらぐ三党合意。再確認しても非難の応酬。

今日は、長崎に原爆を落とされてから67年目の慰霊の日。
朝の宣伝で核兵器をなくして平和な世界をと訴えましたが、このところの政局にふれずにおれませんでした。

 6日には、野田首相が平和式典であいさつをしましたが、「心広島にあらず」という印象をうけました。消費税増税のために命を懸けているというのですから、軽々し言うものではありませんが、その熱意を国際政治の場で核廃絶や黒い雨拡大や原爆症認定に注いでくれないのかというのが被爆地の思いではないでしょうか。
 しかし、盤石と思われていた自民公明民主の消費税増税3党連合にくさびが撃ち込まれようとしていたのですから、それどころではなかったのでしょう。
わが党が呼びかけた7野党の会議で、内閣不信任案と問責決議案を出そうということになり、7日に提出されました。
消費税に意見の違いはあるが、「この国会での消費税増税法案の廃案」という一点共闘でなんとしても阻止しようというものです。
 国民の半数が反対、公聴会でもデフレで増税したら経済がダメになる、商売やっていけないという声が圧倒的でした。
 こうした世論とのかい離があるのですから、自民党が「解散時期を明確にして、今国会中に」と言えば、民主党は「今国会中なんてとんでもない。今選挙すれば解党の危機」とゆるがず。公明党は、「今更、あとには引けない」と自民党をなだめる役割でしょうか。国民の世論と野党の共闘が、3党合意を、あわや空中分解かという瀬戸際まで追いつめました。
 昨夜の党首会談で、消費税増税社会保障の改悪の一体改革をすすめる3党合意を再確認し、今夜、内閣不信任案は否決されました。
 ところが、谷垣総裁が、テレビ生出演して民主党をこき下ろしていました。
解散は、「早い時期」と合意したのに、民主党の幹事長が「時期はこだわらない」と述べたというのが気に入らないようです。
 もっとも「法案成立したのちは、対決姿勢を鮮明にする」と自民党の幹事長は、いいました。嫌な役回りを民主党に押し付けて、もう選挙目当てに対決姿勢ときましたか。
 政策に違いがないのに、何で対決しようというのでしょう。ポーズといわれてれて当然です。


借金して消費税を払うという工場の社長さん、爪に火をともすようにつましく暮らす年金生活者、二人に一人しか正社員になれない若者の怨嗟の声が、聞こえないのかと腹立たしくなります。