「真に必要な人」が救われるのか?


18日、光町の心障センターに行く途中、ライトアップされた門に見せられ下車。
障害者団体の役員会で、事務事業見直しの報告に行きました。
気軽に来てくれてよかったといってもらいました。
「出前報告しますよ〜!」
22日(火)には、6時半から広島市社会福祉センターで報告会をします。

介護保障をもとめる会で立命館大の唐鎌先生の講演がありました。
社会保障を「真に必要な人」に限ると「真に必要な人」にいきわたらないという話。イギリスでの新救貧法下での救貧政策の教訓を話されました。
先生独特の言い回しがユニークなので、いつもひきつけられますが、今日の社会保障の充実を妨げる様々な論調の大元にある学説も紹介され。興味深く聞きました。
たとえば、「胴上げ社会から肩車社会へ」高齢化の危機を説くのは、マルサス主義の「人口論
管首相が唱えた「最少不幸な社会」は、ベンサム功利主義
その他、ミルの「賃金は資本の利潤の一部」は、「企業あっての労働者」と労使一体の労働組合は、これに毒されている・・・。

「福祉は、国からのお恵みである」「賃金は、企業からの施しである」という近代以前の考え方が、まだまだ抜けきらないという日本の後進性を指摘されました。
ロンドンオリンピックで、イギリスが、医療費無料など社会保障政策を国の宝として誇るイギリスに追いつきたいものです。