金権スキャンダル!

「記憶にございません」
昨日は、元兵庫県議会議員の政務活動費不正裁判の様子やかっての号泣記者会見が、ニュースで繰り返し流されました。みっともなくてうんざりしました。政務活動費の透明化をはかり、政治家の襟を正すことの必要性をあらためて痛感しました。


さて、甘利大臣の口利き現金授受問題が、週刊誌で暴露されましたが、マスコミの扱いが小さいように思うのは私だけでしょうか。


建設会社のトラブルの仲介をして、見返りに現金を受けたったと担当者が告発しました。これが本当ならあっせん利得罪に問われる重大な問題です。
甘利大臣は、大臣室や事務所で相手と会ったことは認めましたが、結局、現金をもらっていないといわず、1週間で精査するといいます。2013,14年の記憶を精査するのに1週間もかかって、どうして大臣の重責がつとまるのでしょうか。
政治資金収支報告書には、この業者から献金を受けたことが記載されていますが、いわれる金額の半分にも満たない金額です。また環境省国交省などの役人も対応したことを認めています。政治資金規正法やあっせん収賄罪さえうたがわれ、政治責任が厳しく問われます。真相を明らかにして即刻辞任すべきです。


ところが、自民党からは、こうした金権スキャンダルの主をかばう発言が相次ぎました。
山東議員は、告発者は下種の極みといい、高村副総裁は、「罠にはまった」と告発者に問題があるようにいって、甘利氏をかばっています。告発者が下種だろうが、罠であろうが、どうであれ、見返りにお金をもらった甘利氏の責任が減じられるものではありません。こんな発言を幹部がするようでは、自民党自体が、お金で政治を歪める金権体質にどっぷりつかっていると言われても仕方ないでしょう。

アベノミクスやTPPの推進役として、甘利氏を一貫して重要閣僚として処遇してきた安倍首相の任命責任はとりわけ重大です。安倍政権の姿勢が厳しく問われています。