特別委員会視察で九州に行きました。

都市活性化特別委員会の視察で3日から5日まで、福岡・長崎・鹿児島・熊本市を視察しました。

「福岡市は、一人勝ちですよ」とタクシーの運転手さんが言われました。
県外からの買い物客が高速バスでやってくるそうです。
大企業の支店や商業施設、大学が集中し、若い人の人口も増えているとか。
天神地区などの古いビルが、一度に建て替えの時期を迎えたといいます。
様々な手法を使い、航空法の高さ制限や容積率も緩和し、九州の大手企業などが中心になって、再開発をおこなうとしています。ますます、ひと・もの・かねが福岡に集中しそうです。
九州全体の均衡ある発展という視点はないのでしょうか?
ここで、エリアマネイジメントという耳慣れない言葉が出てきました。
開発後のまちを維持していくため、住民や企業が一緒になって活動するというもののようです。
まちづくりの計画段階に住民の姿が見えないのが、気になりました。


長崎について、夕食まで時間があったので、平和公園に行き、資料館も見学しました。


ホテルの横が中華街でした。春節を前にランタン祭りに向けての準備が行われていました。


長崎では、県庁跡地をめぐる問題の説明を受けました。
跡地検討会では、古い歴史や国際交流など大切にしようという意見とにぎわいをつくろうという意見にわかれているといいます。また、県庁移転反対の住民が市役所の移転をもとめているということです。
安佐市民病院問題も思い起こさせられます。
移転建て替えありきで、移転か現地かという議論は、十分だったのかという印象を受けました。
移転する埋め立て地には、MICE施設建設計画もあったようですが、とん挫しているようです。
市役所や市民会館の建て替え問題もからみ、むずかしくしているようです。


鹿児島市は、路面電車の利用が好調で、観光振興としての役割も期待されているようでした。
広島市もまねた軌道の芝生が、きれいに敷き詰められていました。

熊本市の公共交通計画です。
路線バスの利用者減少に伴い、経営悪化した民間事業者を救済するために市営バス事業を譲渡移管したといいます。
赤字の市営事業を黒字にするために、民間へ移管するという話は聞きますが、その逆でした。
平成の官製払下げですね。
熊本市鹿児島市ともに、バス路線廃止に対して移動困難地域が生まれ、生活交通の確保は共通の課題です。

議会に図書館があり、司書さんがおられたのには、驚きました。