2月議会も総括質問を終え、今日は文教委員会でした。

文教委員会の補正予算議案は、校舎耐震化や空調設備整備事業などで、24億円余り残ったの予算を補正するというものです。
校舎耐震化は今年度終了予定でしたが、入札不調などで34校の事業が終了しませんでした。
今、建設業界は、岩国基地増強のための国の工事がすすめられて、職人が流出して人手不足が起きているといいます。
今年度、国の復興事業が終了するので、来年度に繰り越し、完了させたいとしています。
エアコン整備も7億円残りましたが、新年度にあらためて構えるといいます。


特別支援学校の仮校舎建設の予算も余りました。
12月に仮校舎が完成し、現在高等部が移り、4月から本格的に利用するといいます。
これで当面の教室不足は解消されるという答弁がありました。
しかし、この土地は、県の埋立地の道路整備の予定地で、あと5年以内に移転しなくてはならないそうです。
12月議会で「抜本的な対応策を検討する」と答弁がありました。
急がなくてはなりませんね。分離開校をぜひ進めるべきです。
こういう事態になると、大手町に学校を残しておかなかったのが、かえすがえすも残念です。


その他は、国による保育料軽減が予定されている幼稚園の就園奨励費のシステム変更予算です。
年収360万円未満世帯の第2子は半額、第3子は無償化というものです。
第一子のカウントは、小学生の場合に限るなどの年齢制限もなくなるそうです。
同年収のひとり親は、第1子から半額、2子は無償化するといいます。
歓迎すべきですが、年収制限の低さが気になります。


さて、「ゆきとどいた教育をもとめる会」より請願が出されました。
子どもたちの貧困が教育現場に影を落とし、給付制の奨学金創設やひとりひとりに寄り添える35人学級の実施などをもとめる陳述が行われました。

委員長から時間オーバーという指摘がありましたが、1分2分のことを目くじら立てることでしょうか?


私からは、学校予算が減らされてきた中で、紙代も保護者もちだという話を紹介しました。
校長のだす学校便りは学校もち、学年便りやクラス便りは保護者もちという実態があるそうです。
教育委員会も公私区分の基準からも不適切だと認めますが、こういう現場からの声をきいてほしいともとめました。

発達障がい児の支援をすすめる通級学級も20年経過して、小学校でようやく全区に設置したいというところにきました。これまで、学級編成権や定数配分の権限を持つ県と協議しなくては、進みませんでした。

再来年の事務権限移譲で「地域の特性など本市の実情に応じた教育を、より一層教育を推進することが可能となります」としてほしいものです。(通級の話から権限移譲につなげるつもりでしたが、ちょっと無理がありました)