「核による力の誇示は、北朝鮮やロシアの行動にブレーキをかけれなかった」

「核による力の誇示は、北朝鮮やロシアの行動にブレーキをかけれなかった」


今朝のしんぶん赤旗の潮流にこんな記事が載っていましたので、抜粋します。

略)米オンライン軍事専門誌『ブレイキング・ディフェンス』が疑問を投げかける記事を載せています(3月21日)
筆者は、米国の核兵器研究開発の中心的施設ロスアラモス国立研究所の元研究者ジム・ドイル氏▼2013年に核実験を強行した北朝鮮に米軍は核搭載可能なB52爆撃機などを韓国へ派遣しました。しかし北朝鮮は直後に核施設再稼働を表明、翌年に弾道ミサイル発射、今年1月に再び核実験を強行しました▼米軍はB52を韓国に再派遣。北朝鮮弾道ミサイル発射を強行、緊張は高まるばかり。ドイル氏は「核による力の誇示は、朝鮮半島の緊張緩和にも北朝鮮の行動を変えるのにも役に立たなかった」▼ロシアがクリミアを併合した14年とその翌年、米軍はB52などを欧州にも派遣しましたが、「ロシアの行動に与える効果はほとんどなかった」。核兵器を振りかざすシグナルは「紛争の可能性を強め、狙いと反対の結果をもたらす」。ドイル氏の結論です。
略)

先日、アメリカの有力紙ワシントンポストニューヨークタイムズが、オバマ大統領のヒロシマ訪問を促す記事を書いたと報道がありました。
さらにもう一歩、米国の核抑止力論について考えるこうした記事も取り上げてほしいものです。



さて、被爆者団体が新しい核兵器廃絶署名をはじめました。

ヒロシマナガサキ被爆者が訴える核兵器廃絶国際署名
被爆者は核兵器廃絶を心から求めます

人類は今、破滅への道を進むのか、命輝く青い地球を目指すのか岐路に立たされています。

      中略
平均年齢80歳を超えた被爆者は、後世の人びとが生き地獄を体験しないように、生きている間に何としても核兵器廃絶を実現したいと切望しています。あなたの署名が、核兵器廃絶を求める何億という世界の世論となって、国際政治を動かし、命輝く青い地球を未来に残すと確信します。あなたの署名を心から訴えます。

2016年4月


今日、熊本の大きな地震の被害を伝えるニュースの合間に、また北朝鮮が核実験を準備していると報じます。
米国の核に対抗するつもりでしょうが、核による力を誇示することは、「人類を破滅へ導く道」という被爆者の声を聞くべきです。