[消した年金」 積立金は、年金受給者のためにつかえ!

安倍首相は、私たちの年金積立金を株価のつり上げのためにつぎ込んできましたが、昨年度5兆円の損失を出したことが、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が厚生労働省にだした財務諸表でわかりました。

今年に入っての分も含めると7兆円に上るといいます。

年金積立金は、言わずと知れた老後の命綱である年金の原資です。
これが減れば、年金の給付減や支給年齢の先延ばしなどという高齢者の生活を左右する大問題です。

2014年から資産残高130兆円の年金積立金を株式運用する比率を2倍に増やしたことにより、リスクが大きくなりました。
そもそも、儲かることも損をすることもある株に投資するなんて、ギャンブルに手を出すようなものです。


安倍首相は、株高を演出することにやっきになっています。
史上空前の利益を大企業と大株主にもたらしたアベノミクスは、円安と株高の維持が史上命令です。
その利益が、いずれ庶民に滴り落ちてくるという理屈ですが、
中小企業や国民は、円安で物価が上がり、消費税8%がとどめとなって、家計は火の車です。
個人消費が2年連続マイナスというのは、戦後初めてのことだといいます。

国民のためでもなく年金受給者のためでもなく、言わば、自分の政権維持のために年金財源までつぎ込むなんて、許せない!


今、日本の株式市場に投資しているのは、7割が海外資本だそうです。
英国のEU離脱による影響で、株価が暴落しました。日本の市場から投機マネーが逃げ出したからといいます。
海外マネー頼みの金融政策では、世界経済の影響をまともに受けてしまうということですね。
やっぱり、家計を応援する内需主導の実体経済を立て直すしか、(安倍首相風に言えば)
日本の進む道はありません。


さらに、参院選後には、年金を物価上昇以下に抑える「マクロ経済スライド」を改悪し、さらなる年金削減を押し付ける法案が出されているそうです。
「ギャンブル」に手を出し、年金積立金を減らしながら、まじめに保険料を積み立ててきた年金受給者の給付減を狙っているとは、参院選で厳しい審判を下すことにいたしましょう!


7/2付けしんぶん赤旗より

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-07-02/2016070201_02_1.html