71年目の終戦の日

昨日8月15日は、終戦の日でした。
今年は、リオオリンピック開催と重なりました。
国も人種の違いも超えたスポーツの持つ力に感動し、平和の祭典となるように願わずにおれません。


さて、私は、この日、二つの宣言を感慨深く受け止めました。


一つは、15日付のしんぶん赤旗に掲載された福岡市にある西南学院の「平和宣言」です。

今年の4月、創立100周年を記念して出されたものです。
戦時下、学院が、軍国主義教育に加担し、学徒出陣の名で若者を侵略戦争へと駆り出した過去の責任を問うものです。さらに、このことを戦後公表してこなかったことへの反省も込められています。

そして、過ちを二度と繰り返さない決意が表明されています。



二つ目は、シールズ(SEALDs:自由と民主主義のための学生緊急行動)の解散宣言です。
国会前で、フアッションや恋愛と同じように、自分の言葉で政治を語った学生グループが、15日をもって解散しました。

彼らは、緊急行動が終わったのであり、「この動きを、ねばりづよく続けていく必要があります。その積み重ねは、長い時間をかけて社会に根をおろし、いずれは日本の自由と民主主義を守る盾となるはずです」と語っています。

本当にその通りです。
私たちに、たくさんの希望と刺激を与えてくれました。
そして、最後までおしゃれですね。


https://www.youtube.com/watch?v=Hbs7PaBqPHg

随所に先の戦争の惨禍の映像が、挿入されています。
あの戦争への痛苦の反省と二度と繰り返してはいけないという思いをうけついでくれていると再認識しました。



さて、安倍政権の閣僚の中で、とりわけ、防衛大臣に起用された稲田氏の靖国神社参拝が、注目されてきました。本人は、毎年参拝しており「心の問題」と言ってきましたが、この日、アフリカジブチ自衛隊基地への視察に飛ばされたようです。


この方は、過去の侵略戦争への反省もないどころか、靖国神社は「『祖国に何かあれば後に続きます』と誓うところ」という発言が雑誌に掲載されたウルトラ右翼といわれています。


いよいよ、この秋に青森から派遣される南スーダンへのPKO部隊から、安保法制施行による武器使用の拡大が予定されています。現地では紛争が激化し、治安維持にあたるPKO部隊の増員も国連で決議されました。

日本の犯した侵略戦争の誤りに目を閉ざし、逆に美化する人物に、日本の将来や若者の未来をゆだねるわけにはいきません。