今月26日は、国際核兵器廃絶デーです。

今月26日は、国連が提唱した「国際核兵器廃絶デー」です。

それにちなみ、県被団協と原水協がよびかけ、本通りで街頭宣伝と署名行動が行われました。

朝夕涼しくなったのに、日中の日差しの暑いことには、閉口しました。

吉岡さんや佐久間さんたち被爆者が、先頭にたって頑張っているのに泣き言は言えません。

(「あんたは、いつも元気じゃのう!」と言われますが。)



さて、この秋、国連総会が開かれています。
米国が提案した核実験の自制をもとめる決議の話ばかり報道していますね。

期待の声もありますが、爆発をともなう核実験を自制するというのは、米国など核兵器を近代化させている国には、こうした実験を禁止しても意味がありません。それより、包括的核実験禁止条約を批准することを米国は求められているのに、それはわきに置いているのですから、先の決議も「効果に疑問?」と冷ややかに受け止められるのも当然です。
結局、この決議は、北朝鮮に自制をもとめるものでしょう。

もちろん、北朝鮮の核実験や弾道ミサイル発射強行は、国連決議、6か国協議の合意、日朝ピョンヤン宣言に反する許されない態度です。断固抗議します!

報道では、核保有国5大国が、北朝鮮に核を手ばなせと迫ったといいますが、それってどうなんと突っ込みを入れたくなります。当然、北朝鮮は「持っているあんたらにいわれたくない」と反論。
やはり、「自分らも手放すから、あんたもやめんさい」という核保有国の態度が、一番説得力があり、「核なき世界」を実現する本気さをしめせるのでしょうか。やはり、この道しかありません。


今、核保有国は、核兵器をなくそうという国際世論に包囲されて、悪あがきをしています。

今年のアジア政党会議では、中国共産党が、本国からの指示だといって、核兵器禁止条約を盛り込んだ共同声明に難癖をつけて削除させたことを志位さんはじめ出席した幹部が、しんぶん赤旗で批判のコメントを寄せていました。
これまで、中国は、禁止条約に賛成していたと聞きます。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-09-11/2016091102_01_1.html
南シナ海東シナ海問題での無法さも含めて、中国の態度はひどすぎます。


 この夏、国連「作業部会」で、来年、核兵器禁止条約の議論を求める勧告が採択されました。
人類の脅威をなくすためには核兵器廃絶しかない、そのために禁止する条約をという声は、ゆるぎない国際世論となっています。被爆者・市民の運動や被爆広島市の取り組みも大きく貢献しています。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-08-21/2016082101_01_1.html

 こうした中で、日本政府が、核保有国の代弁者の役割を果たし、勧告に対しても棄権という態度をとりました。さらに、核兵器の先制使用しないという米国の方針転換が検討されたときには、日本政府は、核の抑止力が低下すると反対したと報じられました。被爆国政府として本当に情けない!


昨日、わが党の中森市議の一般質問で、こうした日本政府に抗議すべきと市長に求めましたが、基本的な態度を説明しただけで、この件への認識は答えませんでした。どうも、答弁に誠実さが感じられませんね。

また、被爆者7団体が共同して取り組む「ヒバクシャ署名」に取り組むかどうか検討しているという答弁がありました。核兵器にしがみつく勢力を追い詰めている時だからこそ、「核兵器のない世界」の実現に向けて被爆地が力を合わせるべきだと思いますね。