9月議会建設委員会で質疑しました。

9月議会建設委員会は、4本の報告案件がありました。

広島大学旧理学部1号館の保存・活用について
広大の跡地の活用は、「知の拠点」の再生というコンセプトで取り組まれました。


にぎわいの創出が優先されたという印象ですが、「知の拠点」の核となる旧理学部1号館の保存活用が、いよいよ次回の懇談会で、案が示されます。

40億円かかるが、全面保存も技術的に可能であること。
象徴保存という意見もあるが、保存することが大勢をしめている。
正面の森戸道路からの景観は最低残すべきという意見が複数あった。
以上の点を確認しました。

また、懇談会の委員の賛同を得られる案を示したいという答弁がありました。



市営住宅マネジメント計画推進プラン案が示されました。
基本的に14600戸の住宅戸数を維持するとしました。

そのうえで、向こう37年までに、市営住宅1452戸を更新(建て替え993戸、廃止204戸、民間活用で255戸)と1036戸を耐震改修するという計画です。

民間活用とは、再開発事業と民間賃貸住宅の借り上げを想定しています。

前者は、京橋会館の例がありますが、再開発ビルの中に市営住宅の戸数を確保しようというものです。
後者の民間賃貸住宅の借り上げについて、国も来年度予算に概算要求をおこないました。
住宅の確保が難しい世帯が増えていますが、公営住宅の大量の更新を控え、新設は困難だろうという中で、「準公営住宅」として活用を促すもののようです。
私も、空き家・空き室が増加する中、これらを活用するということは有効なことだと考えます。
これまでの対象者と比べて、対象要件・基準などをどのように考えるのか検討が求められます。


問題は、借り上げ住宅の戸数を管理戸数に含むとしていることです。
公営住宅に置き換えるのでは、20倍を超える希望者の安定した居住の機会をさらに狭めることになります。
そうした点を指摘しました。

さらに、今にわかに、サッカー場建設候補地となった中央公園と基町団地の今後について聞きました。
考えてみれば、「住民の意見を聞く」といいますが、この辺りは、すべて公的な建物です。

特に市営住宅については、大家である市が住環境について、きちんと保障する立場に立つべきですから、認識を聞きました。「影響があるなら対策をとる」というようなニュアンスの答弁でした。


③楕円形の都心づくりを支える歩行者環境の整備について

広島駅周辺と紙屋町・八丁堀の歩行者ネットワークづくりの案が示されました。

とりわけ、広島駅周辺は、2階部分をデッキでつなぐ、地下通路を延ばす3層の歩行空間づくりを進めようとしています。
駅南は、電車の高架化に伴い、南口整備と一体に行うといいます。150億円の当初計画に入っているといいました。駅北は、新幹線口のぺデに加えて、二葉の里も2階部分を通行できるようにしようというものです。
こちらは、民間建物部分があり、予算はわからないとしています。
いくらかかるかわからないのに、市民意見を募集して決めていこうというのですから・・・。
わかりやすい表示に統一するなどは大変良いことですが、いくら便利になるといっても財源を心配しなくてはいけません。

すでに、自由通路と新幹線口のぺデで180億につぎ込んでいます。
今新たに、マツダスタジアムまでの歩行者道路に50億円、南口整備に150億円かかります。

市民の住まいのセーフテイネットづくりには、財源をもちだして渋り、広島駅周辺開発は大盤振る舞いという印象です。

④地域における生活交通の確保について

生活交通が、安佐南区大塚と佐伯区美鈴が丘にひろがります。
市には、これからもしっかりサポートしてもらいたいものです。