「紛争を武力で解決しない」国連総会が始まります!

国連総会が始まります。

「紛争を武力で解決しない」国連憲章の精神でもあります。


                    ウキぺディアより
この間、北朝鮮によるミサイル発射が相次き、核実験も強行しました。
原爆資料館にある核戦争の危機を示す時計の針が戻され、緊張が続いています。
平和を脅かすこうした軍事的挑発行為は、絶対許されません。


                         しんぶん赤旗より

「対話を求めるのは愚の骨頂⁉」

そうした中で、国連総会に出席するため訪米した安倍首相が、米紙にこのような投稿をおこなったそうです。
一体、対話以外にどんな解決策があるというのでしょうか。


安倍首相は、「かってない危機」を繰り返し、「異次元の対応をおこなう」と力説します。
また、北朝鮮への対応は、トランプ大統領と100%同じ考えであると伝えています。
米国政府高官は、まだ、対話を求めることを否定していませんが、トランプ大統領ツイッターは、挑発には威嚇で対応するという軍事的対応一辺倒です。


日本政府は、経済的制裁で締め付けて、北朝鮮が音を上げるのを待つというつもりでしょうが、
制裁も対話のテーブルにつかせなくては意味がないといいます。
国連制裁決議も同時に対話を求めていますし、制裁のための制裁では、北朝鮮の暴発を招きかねないという指摘もありました。


一方、安保法制・戦争法での集団的自衛権の行使の下、米国への脅威は日本へのものと一体に考え、日本海での米空母や爆撃機との共同訓練や米イージス艦への給油など米軍支援を行っていることが報道で明らかになりました。

                    8月31日づけ、朝日新聞デジタルより

万一、意図しようが偶発であろうが、米朝で軍事衝突が起きれば、国民が知らない間に、日本が戦争当事国になる危険性があります。

自民党幹部から、敵基地攻撃能力を持つことや非核三原則の見直し発言が続いています。

この問題を軍備拡大と憲法改悪に利用しようというのは、国民の命や安全を守ることに責任を負わず、地域と世界の平和にも逆行する、許しがたい態度ではないでしょうか


北朝鮮は、一体、何を考えているのか。
先日、島根県立大学の先生の意見が中国新聞に載っていました。
http://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=76561
それによりますと
「ミサイルや核実験は、アクションではなく、リアクション。軍事演習や国連制裁決議などに反応している」
また、何が望みかというと「米国が体制維持を保障すること」「朝鮮戦争休戦協定を平和条約締結へ」ではないかと分析されています。

要求をのむかどうかは別として、相手にしてほしいのは、米国であるということは、はっきりしています。
米国内でもカーター元大統領やオブライエン元国務長官が、直接対話をもとめています。

日本政府は、米朝の直接対話を働きかけて、6か国協議の再開をめざすべきではないでしょうか。



さて、国連では、9月20日から核兵器禁止条約の批准が始まり、50か国がサインをしたら90日後に正式に発効します。この条約は、とりわけ核兵器は、脅しに使うのもだめだと明記されています。
被爆国日本政府が、この条約に参加してこそ、北朝鮮に核を手放せと迫ることができるのにとサインしないとする政府の姿勢に歯ぎしりする思いです。


そうした中で、イラク核放棄合意交渉の経験があるドイツのメリケル首相や永世中立国スイスの大統領が仲裁に入るよと発信していました。意外と驚いたのが、北朝鮮と国交のある国が120余り(日本、韓国、アメリカ、フランス、サウジなどとは国交がありません)あります。

国際社会は、戦争も核兵器も望んでいないのが、大きな流れであり、憲法9条を持つ被爆国日本がイニシアチブをとるべきです。