豪雨災害の被害にあわれたみなさんにお見舞い申し上げます。

「数十年に一度の大災害になる」

7月5日から、気象庁の予報担当者がテレビを通して深刻な顔で注意を促していましたが、他人事という気持ちもありました。しかし、6日、市議会から東へ帰る議員から「国道2号線が動かない」「府中町で大渋滞」などの情報を聞き、ただ事ではないと直感しました。翌日、広島市は、数十年どころか4年もたたない間に再び大災害に見舞われたことが、判明しました。


私も6日の夜、中区で避難勧告が出た江波小と江波中学校に行って、知人家族の安否を確認し、大きな被害が出ていないので、7日には、安芸区の支援に向かいました。
中石ひとし議員事務所も浸水し、後援会員さんが泥出しをしておられました。中石議員や支部のみなさんが区内を回り、いたるところで道路が寸断されて、大変な土砂災害だということが報告されました。


そこで寄せられた被害にあった地域や住民の声を午後から区の災害対策本部に申し入れに行きました。
区長から、矢野東の「梅河団地で20棟が流された」「行方不明者がいる」という情報を聞き、絶句してしまいました。
8日には、仁比参議院議員が安芸区矢野地域の入り、避難所を見舞いました。


畑賀川

JR瀬野駅

9日に、中石議員とともに畑賀小学校や瀬野福祉センターなどの避難所を回り、「罹災証明を取りたいが、交通手段が途絶え、区役所まで申請にいけない」という被災者の要望を聞いて、市の対策本部に避難所で申請できるようにと申し入れも行いました。


10日と11日に、矢野地域を回りました。大きな土石流が発生したため県道を寸断し、矢野川や宮下川に土砂が堆積して川が溢れ、濁流となりすそ野の地域が浸水しています。住民総出で泥出しを行い、「土のう袋がほしい」「家の土砂を土のうに詰めたが、誰が撤去してくれるのか」という声があちこちから寄せられ、市の責任で処理するようもとめてきました。


12日は、小池書記局長が東区や安芸区の被災地を回り、副市長と懇談しました。
4年前の教訓を生かし、被災者の生活再建に寄り添う復旧や支援が必要です。


今回の災害で驚いたのは、防災に役立つと思われていたものがそうでなかったということです。

矢野東でも、砂防河川が氾濫し、役立っていません。梅河団地では、治山ダムができたばかりだったといいます。今回の雨量の場合、既存の治山ダムが土石流の防止に役立たないというのがはっきりしました。

当面の安全対策として、前回の市北部豪雨災害の時のように国直轄砂防事業を急いでやるべきです。そして、治山治水事業の在り方の総点検も求められます。

これから被災者は、元の暮らしを取り戻すため、どのような見通しをもっていけばいいのか市として示す必要があります。4年前の災害では、砂防ダムの建設や生活再建や復旧事業について、地域ごとに説明会が開かれました。
ぜひ実施してほしいと思います。