被爆73年目の夏、核兵器廃絶をめざして!

 今年は、豪雨災害と猛暑の中で、被爆73年目の夏を迎えました。原爆で亡くなった犠牲者を悼むとともに、二度とこうした悲劇を繰り返してはならないと決意を新たにしています。


4日には、恒例の国民平和大行進を「ノーモア・ヒバクシャ」と沿道の市民に呼び掛けながら、平和公園まで歩きました。南区長と中区長から核兵器廃絶と書いたペナントを託され、激励のあいさつを受けました。
 5、6日は、韓国人原爆犠牲者や引き取り手のない遺骨を納めた原爆供養塔,建物疎開や工場に勤労動員された学徒の慰霊祭に参列しました。


平和祈念式典では、子どもたちが「原爆体験の継承者になる」「自分たちは無力ではない」と力強く宣言したのが印象的でした。県知事は、核抑止論は、子どもに話すことのできない道徳的でない話と批判しました。


 さて、松井市長には、今年こそ、安倍首相の前で「日本政府は、被爆国として核兵器禁止条約に署名せよ」と求めてほしいと注目しましたが、明確な言葉はありませんでした。残念です。


 また、あいかわらず、安倍首相は、核兵器禁止条約に触れず、核保有国と非核保有国との橋渡しになるという従来の主張を繰り返しただけでした。

それに対して、直接面会した被爆者からは、「私たちの声に耳を貸さず腹立たしい」と厳しい批判が寄せられました。被爆国の首相といえるのかと問われて当然です。


 

5日間にわたった原水爆禁止2018年世界大会は、6000人の参加で成功し、日本政府に核兵器禁止条約に署名をもとめ、朝鮮半島の非核化と平和構築の後押しをしようと呼び掛けられました。野党の代表からのメッセージが寄せられ、市民運動オール沖縄の代表からも連帯のあいさつがあり、核兵器禁止条約に署名する政府に変えようという熱い大会になりました。

 なお、この大会に基町高校の卒業生が登壇し、被爆者の話を聞いて原爆の絵を描いた心情などを語り、若い人たちの平和への思いに触れることができ、とても感動しました。