安全神話にくるまれた未完の技術=灰溶融炉

「もはや神の領域」といわれるような高熱で、何が含まれているかわからない焼却灰を溶融する灰溶融炉は、未完成の技術であることを専門家は厳しく指摘しています。 談 岩佐恵美さん


 1997年4月に旧厚生省が「灰溶融固化施設の設置」を焼却施設整備に当たっての補助要件としたことで、溶融施設は全国の自治体に広がりました。
 しかし、稼働して3カ月で炉内の耐火レンガが損傷する致命的な事故が起こった施設や、異常なダイオキシンを検出し稼働停止した施設、またメーカーが無償修理する保証期限が切れた施設では、維持補修費が高騰して自治体財政を圧迫するなどの問題が全国で起こったため、環境省は2008年にようやく実態把握に動き出しました。(京都自治体問題研究所月報 「くらしと自治 京都」2010年6月号)

知らないというのは恐ろしい。
現代的でごみ処理工場のイメージを変えた中工場。
その灰溶融炉が、全国で爆発を含む危険な事故を多発させ、金食い虫のたまものとは・・・。

原因究明と再発防止対策を求めるとともに
ダイオキシンなど有害物質は、もれだしていないのか。
②製造メーカーに対する補償要求などの対応はどうなっているでしょうか。
③「安全神話」に流されることなく、 事故対応マニュアルも、緊急消火システムはあるのか、炉の爆発を作業員に知らせる感知警報システムも設けているか


こんな危険な炉に頼るのではなく、ゴミゼロ目指した取り組みを行政、製造者、市民で本気で取り組まないといけませんね。