親の仕送り、30年前の水準に

大学生への親の仕送りが、30年前の水準の6万円台に落ち込んだという報道がありました。
30年前の学生といえば、私たちの世代。
私は、学費年間18万円と生活費を親からの仕送りで、まかなっていました。仕送りは、それぐらいの金額だったでしょうか。
当時は、1万5千円の家賃。お風呂がなくて銭湯に通っていました。
福岡の大学に進学した弟もいたので、親は、「何を食べたか、何を着ていたかわからないくらい大変だったよ」と苦労を語ります。

そんな親の苦労をよそに、私は、ハンセン氏病の療養所へ行くなどボランティア活動の費用をアルバイトで稼いで、学生生活を謳歌していました。

しかし、今の大学生は、10人に一人は、仕送りなしとか。
30年後の子どもの世代のほうが、苦学生が多いように思います。
4〜5万円の1Kで、何を食べてしのいでいるのでしょうか。
奨学金だのみの学生が多いといいますが、卒業しても正社員の就職は、きびしい。
十分な収入もなく、奨学金という借金だけが重くのしかかっています。
「給費制の奨学金を」「学費を引き下げて」
息子たちは、昨日の日曜日、メルパルク前で、署名活動。
1時間余りで100筆集まったといいます。
多くの若者と保護者の切実な願いです。