人にやさしいまちづくり特別委員会

子ども施策と高齢者施策の取り組みの報告がありました。
介護報酬の改定で、生活援助サービス訪問介護サービスの時間区分がかわり、60分が45分に切り下げられました。
従来通りの時間を保障しようと思えば、単価が上がり、利用料になって利用者に跳ね返る。負担を増やせないと思えば、事業者・ヘルパーが減収になります。
お年寄りが泣くか、ヘルパーが泣くか、残酷な改定は、撤回をもとめました。

住み慣れた地域で最後をむかえたいと思う。24時間・定時巡回介護サービスなど、メニューは増えたが、実際の整備は、なかなか進まない。
 その理由は、何か。介護従事者の人材確保がむずかしいことがあげられています。
広島市の高齢者施設連盟の会長さん(慈光園)は、「介護従事者処遇改善交付金の復活を」といわれました。
今年4月、1万5千円の交付金が、廃止されて、報酬に介護処遇改善加算されることになりました。
介護従事者の給与に反映されているのか調べて見るべきではないのかと問いました。
介護処遇改善交付金は、国の一般財源でした。介護サービスを良くするためには、利用者負担に跳ね返る仕組みではなく、国庫負担を増やすことこそもとめられていると、主張しました。

他の都市で、5歳児の男の子が、いうことを聞かないとして袋をかぶせられて死亡した事件がありました。
言葉でいくら言ってもしつけができない、視覚的なものが優先するという発達障害の子どもたちの特性の一つということを思い起こさせます。
虐待の中に,こうしたこどもが少なくないのではないでしょうか。
障害とわからず、体罰をくりかえしてきたと悔やむ親御さんもおられました。
早期発見早期治療のために5歳児検診をもとめました。

いじめ・自殺という痛ましい事件が相次いでいます。
子どもたちは、いじめを地雷にたとえ、「地雷を踏まないように」神経をすりへらしているといいます。
先生たちは、荒れが日常的でいじめと見分けがつかないという深刻な実態にある。
国連が指摘している過剰な競争に子どもたちが追い立てられている教育体制の問題が、横たわっています。

今ほど、子どもに向き合うことが求められているときはないのではないでしょうか。
しかし、学校も先生も、「いじめがみえない」。
若い先生が次々やめる。精神も体も病むという実態に向き合わなくてはいけないと思います。人間らしい感覚を取り戻すことが求められています。

今、中学でおこなわれている少人数授業ではなく、担任の先生が、手にとってわかる数の集団にすべきではないかと少人数学級をもとめました。