今年は、中学教科書採択の年です。

今年は中学教科書採択の年です。
教科書の展示会がおこなわれています。
県内でも尾道呉市などで、歴史を捻じ曲げ、侵略戦争を美化する教科書が押し付けられてきました。
過去の歴史に目をつむり、他の国を侮蔑し、国を愛せと強制しても本物の愛国心は育ちません。

今、再び戦争する国という誤った国策に、教育を服従させてはなりません。

昨日は、戦争法案を通すため、90日を超える大幅会期延長に抗議して3万人が、国会を囲んだといいます。


23日は、「ありったけの地獄を集めた」と言わしめた沖縄戦が終わった日でした。
今年の慰霊式で翁長知事は、凄惨な沖縄戦の痛みに加え、今なお米軍基地をおしつけ、辺野古新基地建設を強行している政府に、県民の思いをぶつけました。
これぞ、県民の立場に立った地方自治体のあるべき姿だと感銘を受けました。
また、高校3年の知念捷さんが読んだ「みるくゆがやゆら」(平和でしょうか)は、郷土の文化に誇りをもち、先祖を敬う思いが伝わり、感動しました。


70年前、植民地支配と侵略で、アジアで2000万人、国内でも310万人が犠牲となりました。
学校は、国策に従って、軍国主義教育をおしすすめ、若者を戦場に送り出しました。
教育委員会は、戦前の国策に従った痛苦の教訓から、地方自治に根差し保護者や住民の願いを反映させる独立の組織としてスタートしました。

しかし、現在は、多くが事務局に従属して、形骸化してきました。
教育の統制を強める国は、大津のいじめ隠ぺい事件を口実に、首長に一元化し、教育委員会を無くそうとたくらみましたが、狙い通りにはさせませんでした。
首長がかわれば、教育の中身もころころ変わるような政治の介入を許してはならないという運動の力です。


昨日は、6月議会文教委員会でした。
今年おこなわれる中学校の教科書採択と新しい教育委員会制度と絡めて質問しました。
(前衛にいい記事がありましたので)
質疑の中で、首長がどんな大綱を作ろうと総合教育会議で協議の提案をしようと、教科書採択など教育委員会の権限にかかわる事項は従う必要はないことを確認しました。
正直、ここまで踏みとどまったとは、認識していませんでした。


さて、教科書採択は、教育委員会に権限があります。
(昔は学校採択だったそうです。学校採択でないのは、中国と日本だけとか)
広島の子どもたちにふさわしい教科書は何か、事前に教員から選任された調査員が意見をつけて、教科書審議会で選定されます。(調査員は順位をつけないと説明しましたが、どう選考するのでしょう?)


今、教科書展示会が開催され、私も中学校に行ってみました。
広く保護者や住民の意見を聞くことが必要ですから、文科省も通知で、意見箱の設置を推奨しています。
県内14市のうち10市では、展示会場に意見箱やアンケート用紙を準備しています。
しかし、市教委は知らせるために開催しているから、おいていないといいます
通知も示し、こうした状況について問うと「県内の状況を調査する」という答弁でした。
まあ、検討すると言わないのが、みそですね。


しかし、委員会質疑は、十分思いをこめることができませんでした。
反省を込めて、ブログにあらためて思いをアップしました。