12日、決算特別委員会総括質疑に立ちました。

総括質疑は、市長も出席して行われます。
私は、中区の議員として二つの問題を取り上げました。

一つは、国道2号線高架延伸工事の再開を国に求めるという新聞記事がでました。
市内渋滞解消のために、湾岸線として江波地域などで500件の立ち退きを強いた広島南道路の整備が行われました。

しかし、平面部は、元安川に橋がなく、中途半端に止まっています。
延伸よりも広島南道路の整備こそやるべきともとめました。



次に、超高齢化、外国人との共生、小学校の統廃合などの課題をかかえる基町住宅地区です。
サッカースタジアムの建設候補地として再浮上した中央公園の目の前にあります。


3年前、住宅部が中心に住民と「基町住宅地区活性化計画」をまとめました。
この地区には、高齢化が4割を超える中、介護保険の通所・居住サービスがなく、福祉と介護の拠点が必要と計画にも盛り込まれていました。


8日に包括支援センターに行ったら、一人暮らしの高齢者の居場所がなくセンターが宅老所になっている話をお聞きしました。住民主体のサロン活動もありますが、要介護で認知症もある高齢者の対応は限界があります。

質疑を進めるうちに「活性化計画」をもとに質問をしたので、答弁は、住宅部がおこなうのですが、どうしてもしっくりきません。基町地区の課題をどう受け止めているのか、高齢福祉部にききたくなりました。

返答がないので、包括支援センターの実情から認識を問いました。

そうした中で「事件」は起こりました。
私は、遠くを見る目が良く、理事者の表情がよく見えます。
答弁も不誠実に感じ、待ったなしの現状が思い起こされて、つい、感情的になってしまいました。
(声を荒げた経験は、思い起こせば中学時代に1度だけ)

しかし、議会は言論の府です。厳に慎まなくてはいけません。
「情に厚く、理にかなう質問」ができる議員をめざしているのにと反省しています。



地域包括ケアの目的は、介護保険サービスを安上がりの事業に置き換える仕組みを作ることと行政は考えているようですが、本来「どんなに介護が必要になっても、住み慣れた地域に暮らし続ける」ことです。
基町地区は、すでに住民の努力がその限界をこえています。
足りないのは、介護保険の通所・居住サービスです。
ここらをきちんと詰めた話にできなかったことが心残りです。


将棋をやる孫ちゃんに「詰め方」を教えてもらって出直します。