市長へ2019年度予算要望を提出

今日から決算議会が始まりました。
全体会で、各会計別の決算概要と監査意見の説明がおこなわれました。

そして、午後一番で、松井市長へ来年度予算の要望書を提出しました。

防災対策や市民の暮らし・福祉や子育て・教育などにかかわる111項目の要望をまとめました。

厚生委員会市内視察

災害が発生し順延になっていた厚生委員会の市内視察が行われました。


最初は、安佐北区にある若者活動サポートセンターあおぞらが運営する子どもの居場所「どんぐりの木」です。二人の共同代表の女性から説明を受けました。


あおぞらは、4年前の豪雨災害のときボランテイアセンターの運営に関わり、「助けてといえる関係」の大切さを経験したことから、安佐北区で特に若者と地域をつなげることを目的にスタートしました。
そして、以前から子どもの支援をしてきたスタッフが出会って、「どんぐりの木「」が誕生したそうです。大学生と教員などがスタッフとなり、宿題などの学習支援と晩ごはんの食事支援が行われています。
部屋の中は、立ち上げから民間団体からの寄付などを募り、学生の力も借りて部屋も改装されたそうで、手作り感いっぱいでした。家賃を安くしてもらい、学生に謝金を払うだけでスタッフは無報酬といわれていました。

特に、普通の子ども食堂とちがっているのは、通ってくる子どもの家庭環境に目を向けて、さらにかかわり方の「振り返り」まで行うということです。教員など教育の専門家のかかわりがあるためかと思いますが、家庭でも学校でもない「第二の家族」のよう関係でありたいといわれていました。

最後に「補助を引き続き継続してください」と頭を下げられましたが、頭を下げるのは私たちのほうです。
帰り際、「こらこそ子どもたちのためにありがとうございます」と思わず声をかけました。



次に県歯科医師会の運営する口腔保健センターの視察に行きました。
東区二葉の里に移転し、新しく建設された県医師会館の中に入っています。
同時に、市歯科医師会に委託している休日歯科診療所も兼ねています。
そのなかで、休日診療は、豪雨の時も大雪の日も1回も休診させずに開設してきたことを報告されました。

口腔保健センターは、障がいのある人や要介護者など支援の必要な人への歯科治療をおこないます。車イスやストレッチャーが移動できるようにということで、広いスペースが印象的でした。
また、特別の機器の設備については、中四国一と誇っておられました。

嚥下造影検査室

全身麻酔治療室
さて、偶然ですが、こちらの二人の歯科医師もともに女性でした。



今日の視察先で説明してくださった現場の方は、すべて女性でした。
「支援の必要な人の力になりたい」
「粘りづよくへこたれない」
こんな特性が求められるなと思いました。
こうした特性は、女性の持っているものと一致するのではと一人で得心しました。


全くの余談です・・・。

オール沖縄の大勝利!

先週の日曜日の沖縄県知事選で、新基地押し付けを許さない県民の意志が再び示されました。
保守・革新の垣根を越えてオール沖縄が応援した玉城デニー候補が、大勝しました。
テレビから流れた当選確実のテロップに、私もわがことのように「やったー!」と声を上げて、うれし涙を出しました。


思えば、投票日は台風の被害が次々報道されて、デニーさんの支持者は、高齢者も多く投票に行くことができない。この台風は、安倍政権への「神風」になると歯ぎしりをしていました。
相手は、新基地建設を推進する安倍官邸丸抱えの候補でした。
しかも、前回の翁長前知事が当選したときと異なり、公明党や維新が相手候補側につくという大変不利な状況でした。基礎票は相手陣営が大幅に上回っていました。


ところがふたを開けたら8万票余の大差をつけ、県知事選史上最高の得票で揺るがぬ民意が示されました。新基地おしつけノーの県民の思いがマグマの如く吹き出したといえます。
あらためて、命懸けで新基地反対を貫いた翁長前知事の遺志を受け継ぎ、沖縄の誇りをかけ勝利したデニーさんの奮闘と県民の選択に敬意を表するものです。


オール沖縄」のデニーさん勝利は、基地のない平和で豊かな沖縄、日本を願う私たちに、3つの宝をもたらしました。

 
ひとつは、安倍政権に対する強烈な痛打になりました。
安倍政権の上から強引に押し付けるやり方を県民が許しませんでした。

この間の安倍政権の沖縄での選挙は、人も金も大量につぎこみ、公明党創価学会も総動員して徹底した組織戦を展開し、まるで、巨大な象がアリを踏むつけるようでした。そして、最大争点の辺野古新基地建設の是非は隠すというのが、官邸・与党側の“勝利の方程式”でした。

こうした状況に翁長前知事が亡くなり、喪に服していたみき子夫人が、立ち上がりました。

選挙戦で表に出るつもりはなかった。だが相手陣営は自公の国会議員や運動員を大挙して送り込み、菅義偉官房長官小泉進次郎衆院議員が何度も沖縄入りした。中央の異例のてこ入れに、「政府の権力を使って沖縄を押しつぶそうとする。まるで、銃剣とブルドーザーで土地を取り上げた米軍みたいだ。もう、見過ごせなかった」と意を決して表舞台に立った。その訴えが県民の心を打ちました。

今回の選挙では、安倍政権がやればやるほど県民の心が離れ、怒りが起こる結果になりました。安倍政権のやり方は、もはや、どこでも通用しないのではありませんか。

アリが巨象を倒した❗
私には、このことが痛快で、溜飲を下げました。


さて、これから、安倍政権が県知事選挙の結果を無視して新基地建設を進めることは、難しい状況に追い込みました。県による埋め立て承認撤回に対抗し、法的な措置をとって工事を再開したとしても、大浦湾の超軟弱地盤の問題や活断層の問題など、県知事の承認なしには越えられない、さまざまな壁があります。
それでもやるとなれば、異常な強行手段を取らざるをえないでしょう。そうなれば、さらに県民の怒りを呼ぶことになります。
もはや、安倍政権のやるべきことは、民意を重く受け止め、新基地建設を直ちに中止することです。デニー知事とともに普天間基地の閉鎖・撤去を求める対米交渉に直ちにとりかかることしか解決の道はないのではありませんか。


最後に、政党はオール沖縄の一角としてたたかいました。そのオール沖縄と安倍政権の対決のなかで、国政の5野党1会派は、『辺野古新基地建設反対』という共通の旗を手にすることができました。日米同盟や安保条約に賛成か反対かの違いを乗り越えることはできるのです。今後の野党共闘にとっても大きな意義があります。旗印を明確にし、『本気の共闘』をすれば自民党を追い詰めることができることが示されました。

さあ、安倍政権の国民的な基盤は弱いことがさらしだされました。
県知事選を、安倍政権を終わりにするたたかいの始まりです。

被爆73年目の夏、核兵器廃絶をめざして!

 今年は、豪雨災害と猛暑の中で、被爆73年目の夏を迎えました。原爆で亡くなった犠牲者を悼むとともに、二度とこうした悲劇を繰り返してはならないと決意を新たにしています。


4日には、恒例の国民平和大行進を「ノーモア・ヒバクシャ」と沿道の市民に呼び掛けながら、平和公園まで歩きました。南区長と中区長から核兵器廃絶と書いたペナントを託され、激励のあいさつを受けました。
 5、6日は、韓国人原爆犠牲者や引き取り手のない遺骨を納めた原爆供養塔,建物疎開や工場に勤労動員された学徒の慰霊祭に参列しました。


平和祈念式典では、子どもたちが「原爆体験の継承者になる」「自分たちは無力ではない」と力強く宣言したのが印象的でした。県知事は、核抑止論は、子どもに話すことのできない道徳的でない話と批判しました。


 さて、松井市長には、今年こそ、安倍首相の前で「日本政府は、被爆国として核兵器禁止条約に署名せよ」と求めてほしいと注目しましたが、明確な言葉はありませんでした。残念です。


 また、あいかわらず、安倍首相は、核兵器禁止条約に触れず、核保有国と非核保有国との橋渡しになるという従来の主張を繰り返しただけでした。

それに対して、直接面会した被爆者からは、「私たちの声に耳を貸さず腹立たしい」と厳しい批判が寄せられました。被爆国の首相といえるのかと問われて当然です。


 

5日間にわたった原水爆禁止2018年世界大会は、6000人の参加で成功し、日本政府に核兵器禁止条約に署名をもとめ、朝鮮半島の非核化と平和構築の後押しをしようと呼び掛けられました。野党の代表からのメッセージが寄せられ、市民運動オール沖縄の代表からも連帯のあいさつがあり、核兵器禁止条約に署名する政府に変えようという熱い大会になりました。

 なお、この大会に基町高校の卒業生が登壇し、被爆者の話を聞いて原爆の絵を描いた心情などを語り、若い人たちの平和への思いに触れることができ、とても感動しました。

国が、生活保護世帯にエアコンの支給をみとめましたが・・・

 異常気象による災害は、豪雨にとどまらず、熱波の襲来で熱中症による救急搬送が増加するという高温災害を引き起こしています。国も熱中症対策のために水分をとることとエアコンをつけて適正な温度に保つということを呼びかけています。消防庁によれば、家庭内で熱中症になり、搬送された人を調べたところエアコンがないかエアコンをつけていなかったといわれています。エアコンをつけるというは、今や命に関わることであるといっても過言ではありません。電力会社には、ぜひ電気料金の軽減を求めたいものです。
 

 さて、先日、精神的な病気で療養しているため生活保護を利用しているシングルマザーのお母さんから相談がありました。エアコンがなく、小学1年生の子どもさんとあわや熱中症になりかけたといいます。
そのため、かかりつけ医からはエアコンのある環境をもとめられたといいます。

ケースワーカーに相談すると生活福祉資金の貸付をうけて、エアコンの購入に充てることはできますが、手続きに1か月以上かかるといわれました。安いエアコンのネットショッピングも紹介されましたが、クレジットカードを持っていないし、無職であるなどの理由で分割ローンを組むこともできません。


 こうした中で、6月に発出された厚労省からの通知によれば、今年4月以降の新規申請と転居する生活保護利用者へ一時扶助として家具什器にエアコンを認めました。エアコンを一時扶助に含めるというのは当然の措置ですが、今どきの賃貸住宅にはエアコンは必置であり、新規の場合はすでに設置してあるから、適用されるケースがほとんどないというのです。

 
 エアコンをもっていない今年の3月以前に生活保護利用を開始した利用者には、こうした措置は適用されません。異常な猛暑が続く中で、本来どの利用者にも設置をすすめるというのが、憲法25条に照らすまでもなく、行政として利用者の命を保障する最低限度の措置ではないでしょうか。


 国が設置をしない中で、福島県相馬市は、生活保護世帯に緊急に設置すると宣言しました。本市でも命には替えられないエアコンの設置を見習ってほしいものです。そして、国にエアコン緊急措置を求めるべきです。

豪雨災害の被害にあわれたみなさんにお見舞い申し上げます。

「数十年に一度の大災害になる」

7月5日から、気象庁の予報担当者がテレビを通して深刻な顔で注意を促していましたが、他人事という気持ちもありました。しかし、6日、市議会から東へ帰る議員から「国道2号線が動かない」「府中町で大渋滞」などの情報を聞き、ただ事ではないと直感しました。翌日、広島市は、数十年どころか4年もたたない間に再び大災害に見舞われたことが、判明しました。


私も6日の夜、中区で避難勧告が出た江波小と江波中学校に行って、知人家族の安否を確認し、大きな被害が出ていないので、7日には、安芸区の支援に向かいました。
中石ひとし議員事務所も浸水し、後援会員さんが泥出しをしておられました。中石議員や支部のみなさんが区内を回り、いたるところで道路が寸断されて、大変な土砂災害だということが報告されました。


そこで寄せられた被害にあった地域や住民の声を午後から区の災害対策本部に申し入れに行きました。
区長から、矢野東の「梅河団地で20棟が流された」「行方不明者がいる」という情報を聞き、絶句してしまいました。
8日には、仁比参議院議員が安芸区矢野地域の入り、避難所を見舞いました。


畑賀川

JR瀬野駅

9日に、中石議員とともに畑賀小学校や瀬野福祉センターなどの避難所を回り、「罹災証明を取りたいが、交通手段が途絶え、区役所まで申請にいけない」という被災者の要望を聞いて、市の対策本部に避難所で申請できるようにと申し入れも行いました。


10日と11日に、矢野地域を回りました。大きな土石流が発生したため県道を寸断し、矢野川や宮下川に土砂が堆積して川が溢れ、濁流となりすそ野の地域が浸水しています。住民総出で泥出しを行い、「土のう袋がほしい」「家の土砂を土のうに詰めたが、誰が撤去してくれるのか」という声があちこちから寄せられ、市の責任で処理するようもとめてきました。


12日は、小池書記局長が東区や安芸区の被災地を回り、副市長と懇談しました。
4年前の教訓を生かし、被災者の生活再建に寄り添う復旧や支援が必要です。


今回の災害で驚いたのは、防災に役立つと思われていたものがそうでなかったということです。

矢野東でも、砂防河川が氾濫し、役立っていません。梅河団地では、治山ダムができたばかりだったといいます。今回の雨量の場合、既存の治山ダムが土石流の防止に役立たないというのがはっきりしました。

当面の安全対策として、前回の市北部豪雨災害の時のように国直轄砂防事業を急いでやるべきです。そして、治山治水事業の在り方の総点検も求められます。

これから被災者は、元の暮らしを取り戻すため、どのような見通しをもっていけばいいのか市として示す必要があります。4年前の災害では、砂防ダムの建設や生活再建や復旧事業について、地域ごとに説明会が開かれました。
ぜひ実施してほしいと思います。

議会で安心安全少子化平和推進特別委員会がありました。

今日は、広島に夏を告げるとうかさんです。繁華街では、浴衣姿の市民が屋台を巡っていました。

さて、今日の議会は、安心安全少子化平和推進特別委員会でした。

①地域防災計画の見直しや今年度防災訓練計画などが報告されました。
区内で市立小学校を会場にして、避難所開設を行う避難訓練が行われていますので、効果的な訓練になるよう質問を行いました。
実は、私の住む白島学区で線路を挟んで北側の住民は、私立学園が避難所です。訓練は、実際避難する場所で行うのが効果的だと思うのです。市立小学校以外では行わないのかと聞きました。当局からは、私立学園など市立小学校以外の場所で協力が得られれば行いたいとの答えました。

少子化の現状が、市の調査をもとに示されました。希望する子どもの数を実際産むことが出来ない理由として、経済的負担が重いことが一番に上がっています。
今朝、新聞で幼児教育の無償化について報じていましたので、聞きました。
国は、3才未満児の保育料について、非課税世帯を無償にする(以上児は無償)といいます。現在、市は独自に無償にしています。無償化の財源は、消費税増税分を充てるといいますから非課税世帯は増税だけが直撃することになります。また、無償化で、市の単独補助している予算額よりも市の負担は下回るとみているようです。浮いた予算で子育ての経済的負担の軽減を拡げるべきです。
特に、子どもの生活実態調査で浮き彫りになった経済的事情での受診抑制をなくすために子どもの医療費補助の対象年齢の拡大をもとめました。

③最後は、核兵器禁止条約への市の熱意の問題です。現在53ヵ国が条約にサインをして10ヵ国が批准しました。50ヵ国が批准をしたら条約が発効します。この節目に市として祝意をしめしてはどうかと求めました。
というのも、長崎市は、昨年国連で条約が実現した後、庁舎に横断幕を掲げて祝意を示しました。被爆者からも市の熱意を示してほしいとの声があがっています。